映画『ドラえもん のび太の宝島』って「ひどい」の?
ネット上では賛否両論あるよ。
低評価と高評価、両方を紹介するね!
こんにちは!
80年代にアニオタだった『ぴのママ』です。80年代後半から、90年代前半にかけて、小中学生時代を過ごしました。
『ドラえもん』は物心ついた時から大好きな作品で、小学生時代はクラスで一番の「ドラえもん通」として知られていました。
40代の現在もその愛は変わらず、漫画やアニメに触れ続けています。
今回は、映画『ドラえもん のび太の宝島』について、「ひどい」という酷評と、「感動した」という高評価をあわせて紹介します。
- 『宝島』を観ようかどうか迷っている
- どんなところが「ひどい」のか知りたい
- どんなところが「感動する」のか知りたい
- 海が舞台の冒険が好き
- 家族をテーマにしたストーリーが好き
こんな方におすすめの記事です。
私個人としては「わさドラ」の中では良く出来た方だと思っているよ。
▲▲あらすじ程度のネタバレあり!ご注意ください▲▲
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①ドラえもん『宝島』とは?
正式名称『映画ドラえもん のび太の宝島』は、映画ドラえもんシリーズの第38作目です。2018年3月3日に公開されました。
脚本は川村元気氏。藤子・F・不二雄先生ご自身はノータッチの、完全オリジナル作品です。
公開後の世間の評価は「ひどい」とする酷評と、「感動した」とする高評価に二分されています。
②ドラえもん『宝島』あらすじ
出木杉から小説『宝島』のあらすじを聞いて感化されたのび太は、本物の宝島へ行こうと豪語し、スネ夫やジャイアンから笑われます。
帰宅し、ドラえもんに話したところ、バカにはされたものの秘密道具「宝探し地図」を出して貰えることに。
「見つかるはずがない」と踏んでいたドラえもんに反し、のび太は一発で地図上の宝島を指し示すことに成功。
ちょうど流れていたテレビのニュースから、「宝島」が、日本近海に出現した新しい島であることが判明します。
しずかも誘い、早速、船で宝島を目指すことにしたのび太とドラえもん。
同じく筏で新しい島を目指していたジャイアンとスネ夫も加わり、お馴染みのメンバーが揃います。
一夜明け、一行は目指す島を目前に見ますが、島に気付くが早いか、かの方角から海賊がやって来ます。
船に乗り込んで来た海賊と戦う一行。
ところが、すぐに宝島が沈み始めたため、それに気付いた海賊も島へと引き上げ始めます。
ふと、海賊の女頭がしずかに目を止めます。
女頭は、しずかを仲間の一人と見間違えており、自分の水上バイクに乗せた上、島に向けて発進。
のび太はタケコプターで追いかけますが、水上バイクが潜水仕様になり沈み始めたため、溺れてしまいます。
目を覚ますと、船には知らない少年が縛られていました。
少年=フロックは、島が沈んだ後、近海に浮かんでいたところをドラえもんに救助されたとのこと。
フロックは、「島」というのはカモフラージュで、その実は大きな潜水艦であることを打ち明けます。
船長シルバーのやり方が気に入らず、島から逃れてきたフロックですが、島に残してきた妹のことを気にかけていました。
そしてのび太たちはもちろん、しずかを助けるために、沈んで行った島を皆で追いかけることになりますが…?!
③ドラえもん『宝島』がひどい理由5選
あらすじをもとに、『宝島』がひどいと言われる理由を解説していきます。
ネット上のレビューを総括すると、ひどい理由は主に以下の5点に集約されます。
- タイトルと内容が噛み合っていない
- 矛盾やツッコミどころが多い
- 面白い作品の表面だけすくった凡作
- のび太が正論すぎる
- しずかちゃんとの距離感がおかしい
これらの評判が本当かどうか、私が実際に視聴した上での見解を紹介します。
視聴の参考になさってください。
3-1. タイトルと内容が噛み合っていない
ネット上には、「宝島がストーリーの主軸となっていない」「海賊のスタイルを取る意味がない」といったレビューが見られます。
「宝島」がストーリーの主軸となっていない
確かに、スティーブンソンの小説『宝島』を物語の入り口としている割には、本作で描かれている「宝島」は、いわゆる「そーいう意味での宝島」ではありません。
実際に山のような黄金財宝を目にしたのび太が「これは本物の宝じゃない」と言い放っていますし、本作では「愛」や「絆」など、目に見えないものが「宝」であるとして描かれています。
個人的には、それはそれで「宝」の結論として成り立っているし、タイトルに「宝島」と掲げても間違いとまでは言えないんじゃないかなと思います。
海賊のスタイルを取る意味がない
言われて見れば、制作者が「何故海賊のスタイルを取ったのか?」と言うより、ストーリーとして「何故海賊はシルバー船長についてきていたのか?」という点の方に疑問が湧いてきました。
海賊たちは、シルバーが「ノアの方舟計画」を押し進めていることすら知りませんでした。
では、何の利害が一致して、シルバーと行動を共にしていたのでしょう…?
複雑な思想は関係なく、ただ単にお宝を集めることを目的としていたなら、海賊の動機として分からなくもないですが…。
3-2. 矛盾やツッコミどころが多い
個人的に感じたツッコミどころを4点、紹介します。
海賊とシルバーは何故行動を共にしているのか
前述の通り、海賊がシルバーに従っている理由が不明です。
そもそもシルバーの妻が生きている間は海賊は船にいなかったはずですから、妻亡き後、自身の子どもにすら目を留める余裕がなかったシルバーが、いつ、あれほど大勢の仲間を引き入れたのかが謎です。
お馴染みの道具はどうした
マストが折れたなら「タイムふろしき使えよ!」と思ったり、「あの道具を使えばいいじゃん!」というシーンがありました。
「ノアの方舟計画」のネーミングがおかしい
「ノア計画」というワードは『のび太と雲の王国』でも登場します。
『雲の王国』では、「洪水を起こすことで地上のものを一掃する計画」を「ノア計画」とネーミングしていましたから納得できます。
しかし、本作では「地球から吸い取ったエネルギーを糧に宇宙へ新天地を探しに行く計画」のことを「ノアの方舟計画」と称していますから、違和感があります。
「ノアのストーリーと関係なくない?聖書読んだことある?」と思ってしまったのですが…。
よーく考えてみたところ、「島(潜水艦)の中にいる人だけが助かる」という意味で、「島」を「方舟」に見立てたネーミングだったのかも…?
子どもはやっぱり子ども
ラストも釈然としません。
のび太たちは、シルバーの計画を止められたことで「めでたしめでたし」って顔してますが、シルバーの胸中はどうでしょう?!
そもそもシルバーは、悪を行おうとして計画を遂行していたわけではありません。
確かにやり方は間違っていましたが、動機としては「子どもたちの未来を守るため」にしていたことなのです。
その目的のためには「この方法しかない!」と思っていた計画がダメになったならば、「じゃ次どうしよう?」と思うのが普通じゃないでしょうか。
子どもたちは、自分たちが願っていた通りに事がおさまったものだから、まるで全てが解決したような顔をしていますが、シルバーの胸中はそうではないはずなのです。
代替案も示さず、シルバーを悪者にして自分たちの悦に浸っているのび太たちは、「やっぱり子どもだなぁ」と若干イラッとします。
3-3. 面白い作品の表面だけすくった凡作
ジグソーパズル 新世紀エヴァンゲリオン 碇ゲンドウ
ネット上では「エヴァンゲリオンっぽい」というレビューがあります。
私はエヴァを熟知していませんので(大まかなストーリーは知っていますが)どれほど酷似しているかは分かりません。
しかし、「溺愛する妻を亡くしたことで狂気に陥った父親」という設定が似ているようです。
個人的には、しずかが海賊の台所を手伝うシーンは『天空の城ラピュタ』を思い出しました。
それ以外は特に「他の作品の真似」だとは感じませんでしたが、多くの作品に触れてきた視聴者からすれば、そう思わせるシーンがあったのかもしれませんね。
3-4. のび太が正論すぎる
「のび太がイイコちゃん過ぎる」ことに違和感を感じるレビューもありましたが、私はのび太が言っていることが「正論」だとは思えませんでした。
演出により、「正論」だと見せかけているだけでは…?
「自分のパパが◯◯だから、きっとキミのパパも…」という考え方は私は好きではありません。
十人十色なのに、何故自分のパパと相手のパパが同じだと思えるのでしょう。
「大人は絶対に間違えないの?ぼくたち(子ども)が大事にしたいと思うことはそんなに間違ってるの?」という、本作の目玉と言えるセリフも…。
確かに、大人は絶対に間違えないわけではないし、のび太たちが大切にしたいことも間違っているわけではありません。
…あっ、だとすれば「正論」ということになるのか…(汗)
けれど、「家族」という個人的な次元の話と、「人類の未来」という次元の話は、そもそも同じ秤に乗せて比べられないものだと思います。
「家族」のあり方だけを強調し、シルバーが「地球の未来」について気を揉んでいることが全く目に入っていないのは、浅いと言わざるを得ません。
3-5. しずかちゃんとの距離感がおかしい
ネット上では「しずかは現時点ではあくまで候補であり、恋人ではない」というレビューがありました。
これには激しく同意!
しずかがセーラにのび太のことを話す時に「男の子ってどうしてああなのかしら」と、めちゃくちゃ男であることを意識しているセリフもおかしいと思います!
しずかちゃんは、原作の、特に初期の頃は、ハッキリとのび太をバカにしたりもしています。
本来はもう少しサバサバしたキャラだったはずが、最近の萌え志向に寄り過ぎなのが残念です。
④ドラえもん『宝島』がひどくない理由5選
「ひどい」というレビューがある一方で、実は『宝島』には高評価も多いです。
ネット上では、以下のような声が見られました。
- 勧善懲悪でない
- 家族の絆に感動する
- キャラクターが生きている
- クイズが面白い
- わさドラの中でダントツ一位
上記の評価が本当かどうか、私の見解を紹介しますね。
4-1. 勧善懲悪でない
藤子・F・不二雄先生ご自身による『大長編ドラえもん』シリーズは、悪は悪として描かれ、子どもにも分かりやすい爽快なラストでした。
中には『竜の騎士』や『雲の王国』のように、相手が敵とまでは言えない作品はありましたが、「悪に陥るのに余りある不運」を描き、悪にも同情の余地があることを示すストーリー展開はあまりなかったように思います。
超人気アニメ『鬼滅の刃』もしかり、悪人の事情の裏側を描くのは、昨今の流行りであるように見受けられます。
この傾向は、もしかしたら視聴者の願望(善人ではいられない事情を知って欲しい)も反映されているのかもしれませんね。
個人的には、勧善懲悪でない物語は大人向けかなと思いますが、こればっかりは好みの問題でしょう。
4-2. 家族の絆に感動する
特に「父親」の立場で映画を観た方に、「感動した」という感想が多く見られるようです。
普段「父親」として色々なものを背負っている男性には、共感する部分があるのかもしれません。
私は感動まではしませんでしたが、仲直りした親子に「良かったな」とは思いました。
4-3. キャラクターが生きている
数あるドラえもん映画の中には、「友達がいた意味あった?」と言いたくなる駄作もあるのですが、本作ではジャイアンとスネ夫の活躍がめちゃくちゃカッコよく描かれていました。
皆がトビウオのマシーンで島を追いかけるシーンでは、ジャイアンだけがクジラのマシーンを操り、スネ夫を後ろに乗っけているのです。
これが、小型バイクに対するハーレーダビットソン並みにカッコ良かったです。
スネ夫もただ後ろに乗っかっているだけでなく、イトコ(スネ吉兄さん)に教わったという操縦テクニックを披露します。
映画では、スネ夫が乗り物を乗りこなすシーンが多いのですが、本作でも得意分野が生かされていて良かったです。
4-4. クイズが面白い
言いたいことを、いちいちクイズ形式にして相手に答えさせる面倒くさいオウムがいるのですが、このオウムが出すクイズが、意外と視聴者には好評だったようです。
4-5. わさドラの中でダントツ一位
「わさドラの中で一番面白い」というレビューは、もちろん「大山ドラには負ける」という意味を内包してはいるものの、私もこれには同感です。
ただし、私が『宝島』を特別扱いするのは、観た時のシチュエーションが大きく関係しています。
『宝島』は、幼稚園児だった長男と、初めて映画館で一緒に観た映画なのです。しかも、それ以降は事情で映画館に行けていませんから、今のところ最初で最後、唯一、我が子と一緒に映画館で観た作品です。
親としても初めての幼稚園生活を、なんとか一年間やり遂げた3月に観た作品なので、ご褒美的な意味合いもあり、とても嬉しかった思い出があります。
ただ、そういう思い出を差し引いても、わさドラ映画の中では悪くない出来だったと思います。
音楽も迫力があって良かったし、じっくり考えれば浮かんでくる数々の矛盾も、観ている間は「そーいうもの」として受け入れているので、言うほど気にはなりませんでした。
幼稚園児の長男は長すぎて飽きていたけどね。
しかし、『宝島』以降、テレビアニメの主題歌まで変わってしまったのは残念でした。「夢をかなえてドラえもん」は名曲だったのに…。
⑤ドラえもん『宝島』を視聴できるサービス
『映画ドラえもん のび太の宝島』は、以下のサービスで視聴することができます。
各サービスでは、初回に限り無料お試し期間を設けています。
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動画配信
サービス名 | サービス内容 | 無料期間 |
Amazonプライム・ビデオ | 見放題 | 30日間 |
ABEMA | 見放題 | 2週間 |
※動画配信状況は、2024年3月時点のものです。最新の状況は、各動画配信サイトをご確認ください。
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⑥ドラえもん『宝島』がひどい理由とひどくない理由まとめ
『ドラえもん のび太の宝島』は、地球のエネルギーを吸い取って宇宙に脱出する計画を押し進める父親と、計画を止めようと奮闘する兄妹の物語です。
のび太たちも計画阻止に加わる中で、最終的には家族の絆を再確認することになります。
『宝島』がひどいと言われる理由は以下の通りです。
- タイトルと内容が噛み合っていない
- 矛盾やツッコミどころが多い
- 面白い作品の表面だけすくった凡作
- のび太が正論すぎる
- しずかちゃんとの距離感がおかしい
一方で、『宝島』が好評な理由は以下の通りです。
- 勧善懲悪でない
- 家族の絆に感動する
- キャラクターが生きている
- クイズが面白い
- わさドラの中でダントツ一位
ツッコミどころも愛嬌と思えれば、娯楽作品として楽しめそうだね。
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