映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』って、どうして「ひどい」と言われているの?
まかせて!すでに観た人にも、これから観る人にも分かりやすく、ひどい理由を分析してみたよ。
こんにちは!
80年代にアニオタだった『ぴのママ』です。80年代後半から、90年代前半にかけて、小中学生時代を過ごしました。
『ドラえもん』は物心ついた時から大好きな作品で、小学生時代はクラスで一番の「ドラえもん通」として知られていました。
40代の現在もその愛は変わらず、漫画やアニメに触れ続けています。
今回は、「ひどい」と評判の映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』について、何故そんなに評価が低いのか理由を考察します。
- 『緑の巨人伝』を観ようかどうか迷っている
- どんなところが「ひどい」のか知りたい
- 『ドラえもん』の短編「さらばキー坊」が好き
- 環境問題に関心がある
こんな方におすすめの記事です。
結論を先に言うと、映画は「稀にみるひどさ」です。
しかし、漫画版はとても面白くておすすめだよ!
▲▲あらすじ程度のネタバレあり!ご注意ください▲▲
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①ドラえもん『緑の巨人伝』とは?
正式名称『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』は、映画ドラえもんシリーズの第28作目です。2008年3月8日に公開されました。
藤子・F・不二雄先生ご自身が執筆された短編「さらばキー坊」(ドラえもん33巻(てんとう虫コミックス)収録)をベースに、渡辺歩監督の元、制作されました。
ベースとなる短編は存在するものの、2005年の声優交代以降、初のオリジナル映画としても話題に。
しかし、公開してみれば世間では「ひどい」と評されることとなり、渡辺監督ご自身も「駄作」と認めています。
②ドラえもん『緑の巨人伝』あらすじ
宇宙から、何者かが地上の様子を観察するところから物語は始まります。
ほんの数百年で緑が激減している現状に危機感を募らせた「何者か」は、「緑の怒りを!」と叫びます。
学校の裏山で0点のテストを風に飛ばされたのび太は、山の一角がゴミ捨て場になっていることに気がつきます。
ゴミの上に置かれていた木の苗を不憫に思い家に持ち帰りますが、ママから「狭い庭にこれ以上木を植えないで」とたしなめられます。
2階に上がり、ドラえもんに相談すると、秘密道具「植物自動化液」を出して貰えることに。
苗木を液に浸すことで、土に植えることができなくても、動物のように動き回れるようになるというのです。
一夜明け、かわいい弟のようになった苗木に、のび太は「キー坊」と名前をつけます。
ペット嫌いなママも、最初は気乗りしない様子でしたが、洗濯干しを手伝って貰ったり、教養番組を観るキー坊を見たりするうちにすっかり気に入るのでした。
しずか、ジャイアン、スネ夫にも紹介し、毎日一緒に遊ぶ5人とキー坊。
しかし、ある時、裏山で遊んでいると、突然UFOが現れ、裏山の木々と一緒に5人とキー坊は吸い込まれてしまいます。
更に、宇宙船の中に開いた穴を通り、別の星に出ることに。
その星では、植物型の生き物が喋ったり動いたりしています。
彼らの「議会」を聴衆することになったのび太たちですが、果たして…?!
③ドラえもん『緑の巨人伝』映画がひどい理由7選
あらすじをもとに、『緑の巨人伝』の映画がひどい理由を解説していきます。
ネット上のレビューを総括すると、ひどい理由は主に以下の7点に集約されます。
- 説教くさい
- テーマや演出がジブリ風
- 酔う
- 無理やりな尺伸ばし
- 強引な展開
- 分かりづらいラスト
- 『ドラえもん』じゃない
これらの評判が本当かどうか、私が実際に見た感想とともに紹介します。
視聴の参考になさってください。
3-1. 説教くさい
「環境保全」というメッセージ性のある映画のため、説教くさいと感じたというレビューがあります。
しかし、私はあまり気になりませんでした。
何故なら、映画の実に2/3は「何を見せられているか分からなかった」からです。
制作者の自己完結で展開している場面が多分にあり、視聴者がストーリーについていけていないことに気づいていないようです。
「説教くさい」と言うのは、ある程度、作品が伝えたいメッセージを理解できていなければ出てこない感想です。
残念ながら私には「説教くさいと思えるだけマシ」と思えます。
3-2. テーマや演出がジブリ風
まず、リーレ姫の喋り方が『もののけ姫』の「サン」ですね。
ちなみに正装は『スターウォーズ』のアミダラ女王に酷似しています。
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長老は『風の谷のナウシカ』の「ユパ様」風かな。
「伝説の巨人を蘇らせる」という展開は、まんま『ナウシカ』です。
演出では、キー坊が初めて動けるようになったシーンが、『となりのトトロ』でまっくろくろすけが初登場したシーンと似ていたかな。
背景画も、薄暗い場所などは『トトロ』とかを思い出すし、まぁ、挙げ始めればキリがないです。
ただ、私はジブリが好きなので、ジブリ風は歓迎ですよ?
…ハマってさえいれば…!
残念ながら『緑の巨人伝』をジブリ風にしたのは「背伸びしすぎ」と思いました。
大したものではないものを崇高なものとして見せかけようとしている、「分不相応」な努力が痛々しく感じられます。
…いえ、『ドラえもん』がジブリに劣っていると言っているわけではないですよ?
『ドラえもん』には『ドラえもん』の良さがあることをすっかり忘れている感じがします。
3-3. 酔う
ネット上のレビューでは「子どもの頃、緑の大群に吐いた」というものがありましたが、私はコンピュータによるカメラワークに酔いそうだと思いました。
例えば「ディズニーランド」や「USJ」なんかに、まるで宇宙船に乗ってるかのように感じられるアトラクションってあるじゃないですか?ああいうのにずっと乗せられてる感じです。
臨場感を出したい制作者の意向なんでしょうが、酔っては元も子もないですね。
3-4. 無理やりな尺伸ばし
作中で何が起こっているか明瞭だったのは、はじめの1/3くらいですね。
その後、何が起こっているか分からなくなった原因の一つが、「無理やりな尺伸ばし」です。
例えば、キー坊に何か新しいことが起こる度に、彼の無邪気さをアピールするシーンが数分間、挟まります。
のび太と会って挟まれ、ジャイアンたちと会って挟まれ、裏山のゴミが片付いたら挟まれ、姫と会って挟まれ、水を飲んだら挟まれ…「いや、もういいから」ってなります。
視聴者はすでにキー坊のことを知っているのに、作中で何か新展開がある度に自己紹介されてる感じがします。
蛇足シーンでちょくちょく横道に逸れるおかげで、大筋が何なのか分かりにくくなってしまいます。
それから、不思議なことが度々起こるんですが、ある「不思議なこと」と、もう一つの「不思議なこと」の間に何の関連性もないんですよね。
とりあえず「不思議なこと」を起こしておけば魅力的に見えるだろう…っていう制作者の意図が見えちゃいますけど…。
「不思議なこと」も大筋に関係あることじゃなければ、全く無意味ですよ。
3-5. 強引な展開
前述した「不思議なこと」の評価とも被りますが、シーンとシーンとの間に脈略がありません。
普通、物語というのは「におわせ」とか「フラグ」があって次のシーンへ繋がっていくと思うんですけど。
『緑の巨人伝』では、あまりにも唐突に色んなことが起こります。
フィクションだから、何が起こっても許されるって?いえいえ、例えフィクションでも!起承転結がなければもはや物語と呼べません。
特にラスト近くの「タンマウォッチ」の唐突感にはびっくり!
100%あり得ないことではないけれど、確率的にはかなり低いことですからね…もう、開いた口が塞がりません。
3-6. 分かりづらいラスト
中盤が意味不明なのですから、ラストで突然意味が分かるようになる訳もなく…。
3-7. 『ドラえもん』じゃない
ドラえもん「うそつきかがみ」テレビ朝日2018年8月24日放送
まず、ジブリに似せた「背伸び感」が『ドラえもん』のほのぼのとした良さを帳消しにしています。
そして、お馴染みのキャラクターの良さが全く生かされていません。
のび太以外の友達がいた意味あった…?
更には、そののび太が最もいただけません。
個人的に、圧倒的に足りないと思うのは、「複雑な心」の描写です。
「弱い自分を受け入れる」「弱いけど負けたくはない」「腹が立ったけど許す」…など、人間の成長には心の葛藤がつきものだと思うんですよ。人の心は、1+1=2みたいな簡単なものじゃないんです。
藤子・F・不二雄先生は、そうした「複雑な心」を描くのがとってもお上手でした。
対して、本作ののび太は終始うるさく叫んでいるだけ。
ラストに近づくほど、「のび太じゃなさ」に「誰ですかアナタ」って言いたくなるレベルです。
とあるレビューに、メガネを外したのび太の目は「3」であって欲しいとありましたが、これも同感です。
…というわけで、私は『映画ドラえもん緑の巨人伝』を全くおすすめしません!
環境問題をテーマにしているから観たいと思ったのに、残念…!
安心してください!
そんな方のためにおすすめの「漫画版」があるよ!
④ドラえもん『緑の巨人伝』漫画版がおすすめな理由3選
『緑の巨人伝』は、映画の制作と並行し、藤子プロの岡田康則氏によって漫画化もされました。
漫画は『月刊コロコロコミック』2008年2月号・3月号に掲載され、同年3月に加筆ののち単行本となりました。
この漫画版の出来栄えが、映画とは違いとても良いのです!
4-1. 読者を置き去りにしない設定説明
まず、映画では作品世界の「設定」を説明するシーンが足りなかったため、「何を見せられているか分からない」という事態に陥りました。
しかし漫画版では、要所要所でキャラクターによる設定の説明が入るため、「ああ、そういうことか」と理解しながら読み進めることができます。
4-2. 納得のいく展開
映画と違い、「唐突感」「意味不明感」がありません。
例えば映画では、ドラえもんがポケットから「双葉の風車(かざぐるま)」みたいなオモチャを出しますが、これはドラえもんの道具でありながら、何の機能もないようなのです。「なら、なんで出した?」と言いたくなります。
ところが漫画では、このシーンは秘密道具「心の土」により心を持った裏山が子どもたちにプレゼントした「双葉型の笛」となっており、この笛は物語終盤でも重要な役割を果たします。
映画で最も唐突すぎた「タンマウォッチ」のくだりは、漫画では秘密道具が「時門」に変わっていますが、この「時門」もラストで唐突に現れた訳ではなく、ちゃんと前半にも登場しています。
「時門」が作動したのも、映画の「タンマウォッチ」のように数%しか可能性がない、ほぼあり得ない偶然などではなく、「ああ、それなら納得だ」と思える展開になっています。
4-3. 『ドラえもん』らしいエピソード
個人的には、のび太のママがテレビの「ユン様劇場」を楽しみにしており、「時門」の作用によって番組がなかなか始まらなかったり、逆に何時間も観るハメになったりしたシーンが面白かったです。
のび太たちが道具を使ったことで、家に居合わせたママが「とばっちり」を食う場面は短編漫画でもよくあります。
「ユン様劇場」の本タイトルは『愛のアンニョンハセヨ』であり、2003年頃に中高年の日本人女性のハートを射止めた『冬のソナタ』のヨン様(ぺ・ヨンジュンさん)がモチーフとなっています。
他にも、映画『のび太の日本誕生』で登場した「畑のレストラン」が登場。
食べ物としてただお腹を満たす役割だけでなく、星の土が痩せていることを示す展開に使われたのも良かったです。
映画と漫画では、どうしてこんなにストーリーが違うの?
Wikipediaによると、映画の監督は監督なりの主張があった結果のようだよ。
⑤ドラえもん『緑の巨人伝』の漫画版が読めるサービス
漫画『映画ストーリードラえもん』を読むなら、以下のサイトがおすすめです。
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4-1. コミック.jp
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『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』は、以下のサービスで視聴することができます。
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⑤ドラえもん『緑の巨人伝』がひどい理由まとめ
『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』は、秘密道具により動けるようになった苗木のキー坊と、植物の星で冒険を繰り広げるストーリーです。
緑が凄まじい勢いで減少している地球環境に、警鐘を鳴らす側面もあります。
『緑の巨人伝』がひどいと言われる理由は以下の通りです。
- 説教くさい
- テーマや演出がジブリ風
- 酔う
- 無理やりな尺伸ばし
- 強引な展開
- 分かりづらいラスト
- 『ドラえもん』じゃない
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漫画版がおすすめな理由は以下の通りです。
- 読者を置き去りにしない設定説明
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- 『ドラえもん』らしいエピソード
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