映画『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』って、どうして「ひどい」と言われているの?
まかせて!ひどい理由を分析するとともに、視聴者が疑問を抱くことの多かった白馬探の謎についても詳しく解説するよ。
こんにちは!
レトロアニメ大好き『ぴのママ』です。
小中学生だった80年代後半から90年代前半にかけてアニオタをしていました!
『名探偵コナン』は、工藤新一と同じ高校生の時に漫画を読み始めて以来、今も新刊が出れば必ずチェックしています。
「犯人の犯沢さん」や「ゼロの日常」などのスピンオフ作品も大好きです。
今回は、『探偵たちの鎮魂歌』について、「ひどい」と言われる理由と、白馬の謎について考察します。
- 『探偵たちの鎮魂歌』を観ようかどうか迷っている
- どんなところが「ひどい」のか知りたい
- 視聴したが、白馬のシーンの意味がよく分からなかった
こんな方におすすめの記事です。
▲▲あらすじ程度のネタバレあり!ご注意ください▲▲
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①『探偵たちの鎮魂歌』とは?
正式名称『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』(たんていたちのれくいえむ)は、劇場版『名探偵コナン』シリーズの第10作目です。2006年4月15日に公開されました。
劇場版10周年を記念し、原作者の青山剛昌の要望で、レギュラーメンバーがほぼ勢揃いしたオールスター作品として制作されます。
日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞したにも関わらず、ファンからは「ひどい」と低評価。
白馬探や怪盗キッド、園子との伏線もハッキリとは描写されておらず、見逃してしまう視聴者も現れました。
②『探偵たちの鎮魂歌』あらすじ
蘭とコナン、少年探偵団の子どもたちを連れて、依頼人の元へ車を走らせる小五郎。
呼び出されたのは、テーマパーク「ミラクルランド」内にある豪華ホテル。
早速、依頼人の秘書に部屋へ通された一行は、「ミラクルランド」のリストバンド型フリーパスIDを渡されます。
喜んで腕につけた子どもたちは遊園地に向かいますが、コナンだけは部屋に残るように言われてしまいます。
部屋に残された小五郎とコナンの前に現れたのは、モニター越しに話す依頼人。
依頼人は、何の事件について調査を依頼するのかすら語らず、小五郎たちに推理するように言い渡すのでした。
今夜10時までに解決できなければ、蘭や子どもたちにつけたIDが爆発する…と。
何も知らず遊園地を楽しむ蘭たち。
コナンは灰原に探偵バッジを通して警告を伝えたのち、依頼人が提示したヒントを手がかりに、最初の現場へ急ぎます。
到着したのは倒産して取り壊し寸前のホテル。
コナンたちはそこで目出し帽(マスク)に拳銃、4月4日付けの領収書を発見します。
事件は容易に片付くかと思われた矢先、なんと小五郎が怪盗キッドの仲間だと疑いをかけられ、警察に逮捕されてしまいます。
警察でコナンは、4月4日に怪盗キッドが深山商事のビルから宝石を盗んで以来、命を狙われているという情報を入手。
小五郎が警察で事情聴取をされている間、単独で捜査に出たコナンは、街中で服部平次と出会います。
服部もまた、和葉を人質に、同じ依頼人から同じ依頼を受けていたのでした。
服部が依頼人から得ていたヒントを元に、2人が「横浜海洋大学」を訪れると、さらに話しかけてくる若者が。
彼もまた高校生探偵として名を馳せている「白馬探(はくばさぐる)」で、腕につけたIDを見せると、自分も同じように「大切な人がミラクルランドにいる」と語るのでした。
3人は、ヒントから学内の「横浜犯罪研究会」を訪れ、真実を探り始めますが…!?
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③『探偵たちの鎮魂歌』がひどい理由5選
あらすじを踏まえ、『探偵たちの鎮魂歌』がひどい理由を考察していきます。
ネット上のレビューを総括すると、ひどい理由は主に以下の5点に集約されます。
- 間延びしている
- 緊迫感がない
- 登場人物が不必要に多い
- ツッコミどころがある
- 主人公がカッコ悪い
実際にワタシが試聴した上で、これらのレビューの真偽を解説していきますよ。
3-1. 間延びしている
『探偵たちの鎮魂歌』では、尺を伸ばすためか、必要以上に時間を取っていると見受けられるシーンがいくつかあります。
ネット上では、冒頭のフリーパスを配るシーンで、「1人ずつに渡すところをご丁寧に描かなくても良い」とか、「小五郎が誤認逮捕される展開は不要」などという声が挙がっています。
個人的には、元太がコーラを不審者にかけたことを妄想するシーンなんかも、「そんなに時間を割くほどのシーンかよ」って思いましたね。
そもそも不審者のシーン自体いらないかも…。
事件の手がかりをキャラクターが口頭で長々と説明するシーンが多く、小説を読んでいるような気分になりました。
全体的に抑揚に乏しいのも、間延びしていると感じた原因かもしれません。
3-2. 緊迫感がない
ネット上で一番多く挙がっていた声が「緊迫感がない」というものです。
「テレビスペシャルで十分」な大人しさとも言われています。
具体的に挙がっていたシーンで最も多かったのは、学食で服部がカレーを食べるシーン。
「腹が減っては戦はできぬ」と言いますが、視聴者には悠長にしていると捉えられてしまったようです。
同席しているコナンや白馬は昼食を取っていないため、服部の大阪人らしい気質が垣間見えるシーンと言えるかも?
要所要所に、事件について何も知らない蘭たちが遊園地で呑気に遊ぶシーンが挟まるのも、視聴者には不評。
蘭たちは結局最後までIDの爆弾のことを知らなかったもんね。
個人的には、前述したことともかぶりますが、コナンや服部が事件の手がかりを全て「誰かから聞いたこと」に頼っていた点が、緊迫感のない要因かと思います。
彼らが自分の足で勝ち取った手がかりは少なく、ほとんど「警察は◯◯と言っていた」とか「毛利のおっちゃんによると◯◯」とか、人づてに聞いた話を服部たちが口頭で説明するシーンが長い。
最後にはコナン自身が「名探偵が必要なほどの事件ではなく、警察ですでに解かれていた事件」と明言しているもんね。
「難事件」を解くのが『名探偵コナン』の売りのはずがッ!!
コナンとバイク男の追いかけっこに、歌詞入りのBGMが入ったことも個人的にはNG。
声優推しのためか、アニメでは時々歌入りのBGMがかかるのですが、途端に緊迫感がなくなるので、ワタシはやめた方がいい派です。
3-3. 登場人物が不必要に多い
『探偵たちの鎮魂歌』は、劇場版10周年を記念して、メインキャラクターをオールスターで登場させるようにと、原作者の青山先生より要望があったそうです。
しかし、この試みは視聴者には不評で、裏目に出ることとなりました。
特に、髙木刑事と佐藤刑事のデートシーンなんている…!?一応、佐藤がひったくり犯を投げ飛ばすシーンはありますが、別に蘭でもできた役回りだし、大筋には何の関係もないシーンで出てきた意味が分かりません。
妃英理の登場も無理やり感がありましたね。
小五郎と英理の絆を匂わせるセリフでしたが、「それを描きたいなら別枠でやった方がいいんじゃない?」「本作に無理にねじ込む必要ある?」って思いました。
3-4. ツッコミどころがある
ネット上では、身障者である犯人が病院を抜け出したり、街中に爆弾をしかけたり、大掛かりな仕掛けができる点に疑問が挙がっていました。
爆弾などは、深山の手を借りて仕掛けたのかもしれませんが、ワタシはコナンの姿も見えないほど盲目…または弱視なのに、犯人が無数のモニターの前に鎮座していることに違和感がありましたね。
作中では、実際に犯人がモニターからコナンの様子を把握しているような場面もありますが、それって目の前の人間が高校生でないことを見破るよりも難しそうに思えるんですが…。
バイク男が2人とも、高校生の服部や白馬を野放しにしてまで小学生のコナンを追いかけたのも謎。
警察の無能ぶりも気になったね。
爆発予告の10時が迫る中、目暮警部や白鳥刑事にできることといったら、せめてその瞬間、子どもたちだけにしないことぐらい。
子どもたちと死を共にすることを覚悟したようなシーンにも見えますが、いや、そこ、美しくまとめても良いところ!?
例えばタイタニック※が沈むシーンとか、「もうなす術がない」状態で、愛する人と共に死を待つ姿は美しいかもしれません。
※沈没した実在の豪華客船。ディカプリオ主演の映画が大ヒット↓
しかし、本作の場合、警察が「なす術がない」と諦めてはいけないシーンではないでしょうか。
最後の1分1秒まで、「諦めたらそこで試合終了ですよ」という言葉を送りたいッ!
ラストで、元太のフリーパスを回収し忘れるところも無能すぎですね。
…っていうか、きれいにまとまってからの最後のジェットコースターのシーンは蛇足!
3-5. 主人公がカッコ悪い
ネット上のレビューでは見られませんでしたが、ワタシ個人としては『探偵たちの鎮魂歌』がひどい理由に「主人公のカッコ悪さ」を押したいです。
誰かを守って負傷したならまだしも、単独事故で怪我するのはちょっとダサいです。
そして服部や蘭におんぶされる、と…。
深山社長のことも、コナンは小五郎の捜査過程を又聞きして初めて知っています。
捜査を開始した時期が違うとはいえ、単独で深山の元に乗り込んで一泡ふかせた怪盗キッドのカッコ良さとの間に差を感じてしまいました。
クライマックスで、主犯を前に、服部と交互に推理内容を喋るのも何故…!?なんか、小学校の卒業式みたいに、ひとつの文を皆で分担して言う感じで…変なんですけど…?
ラストのジェットコースターのシーンでも、なす術のないコナンを助けてくれたのは、またもや颯爽と飛んできたキッド様でした。
自分を最も愛している犯人を「最低の人間」とまで言ってのけたコナンだけど、いや、そうやって断罪できるのもキミが若いからだよ…?
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④『探偵たちの鎮魂歌』白馬とキッドの謎4選
『探偵たちの鎮魂歌』について、ネット上では白馬探と怪盗キッドに関する疑問が多く聞かれます。
ここでは、以下の謎を考察しますよ。
- 白馬がキッドであることの伏線は?
- キッドが白馬に変装したのは何故?
- 白馬の大切な人とは誰?
- 白馬がキッドだといつ気づいた?
一つずつ、解説します。
4-1. 白馬がキッドであることの伏線は?
高校生探偵・白馬探(はくばさぐる)は、捜査をしていたコナンと服部の前に唐突に現れます。そして、手首に巻いたフリーパスIDを見せ、自分も彼らと同じ境遇であることをアピールするのでした。
この時点で不自然な部分は何もなく、コナンたちも視聴者も、よもや白馬がキッドの変装だとは思っていないでしょう。
映画を最後まで見終わっても、白馬がキッドだったと気付かない視聴者もいるくらい、この変装は明確には明かされていないのです。
そんな中で、白馬がキッドの変装であったことを決定づけることになる伏線が、園子のフリーパスIDです。
最初に蘭たちとミラクルランド内で会った時、園子はIDをなくしたと言っています。
そして、ラスト近くで警官がIDを回収する際、なくしたと思っていたIDがカバンの中に入っていることに園子は気がつくのですが、そのIDにはペンキがついていました。
そのペンキは、映画中盤でバイク男に追いかけられた際、白馬が「ペンキがシャツに飛んで台無しだ」と言った時についたものです。
このセリフは、さも重要でないことのようにサラッと言われているので、よほど注意して観ていない限り、聞き逃してしまうでしょう。
しかし、この伏線から、白馬がつけているIDは園子から盗んだものであり、「コナンや服部と同じく犯人に呼ばれた」という話は嘘であったことが分かります。
白馬が服部の携帯をいつの間にか盗んでいたのも、その時の白馬が盗みのプロ=キッドであったことを物語っているね。
さらに、マニアにしか分かりそうにない伏線に「GPSの反応」があります。
該当シーンは、コナン、服部、白馬が夕方「ファーイーストオフィス」を調べている際、犯人から電話がかかってくるシーン。
この時、オフィスにいるのは3人なのに、犯人が見ているモニターにはGPSの明かりが2つしか映っていません。
これは、白馬の持つIDが、犯人の渡したGPSつきのものではないためで、このことからも白馬が偽物であることが推察されます。
この伏線に初見で気がつくのは難しいね!
4-2. キッドが白馬に変装したのは何故?
怪盗キッドは、『探偵たちの鎮魂歌』以前にも、『世紀末の魔術師』では白鳥刑事、『銀翼の奇術師』では工藤新一に変装しています。
つまり彼は、その時々で、捜査に一番潜り込みやすい人物を選んで変装しているのです。
本作で白馬を変装する人物に選んだのも、コナンと服部と捜査を共にするのに、同じ高校生探偵という立場を利用するのが一番警戒されにくく、自然だと考えたからでしょう。
4-3. 白馬の大切な人とは誰?
白馬が大学でコナンと服部に出会った際、「ボクも大切な人を人質に取られている」と言ったため、その「大切な人」とは誰なのか気になった視聴者もいたようです。
しかし、IDが偽物だったように、この「大切な人」発言も、コナンと服部に自分も同じ立場であることを印象づけ、警戒を解くための嘘だったと言えるでしょう。
青子なのか…園子なのか…と様々な憶測は飛んでいますが、少なくとも本作上では「単なる口実」のようです。
4-4. コナンは白馬がキッドだといつ気づいた?
ラストのジェットコースターのシーンでキッドが助けに来た際、「なんでアイツ…ここに!?」と驚く服部に対し、コナンは「捜査中からオレ達と一緒にいたからさ」と言っています。
この時、コナンは明らかに白馬がキッドの変装であったことに気づいています。
コナンのセリフに対し、服部は「へ?」と間の抜けた声を出しているので、やはり探偵としては新一の方が一枚うわてみたいだね。
それではコナンはいつ、白馬がキッドであると気づいたのでしょうか?
ネット上では「最初から分かっていた」とする強気な考察もあります。
これは、最初に犯人が「今も調査中の探偵は1人だ」と明言しているにも関わらず、服部と白馬の2人が調査しているのがオカシイと、コナンなら気づくはずだと言うのです。
しかし、もしかしたら白馬が犯人に依頼されたのが「コナンたちの後」だという可能性もないとは言えず、この説は明確とは言えませんね。
コナンが怪我をした際、服部から白馬に助けられたと聞いて「白馬が…」と少し考えこんでいるシーンがありますが、個人的にはこの辺りが怪しいと思います。
あの状況でコナンを助けられたことや、その後、阿笠博士に連絡をしたことなども、白馬にしては不自然だと感じたことでしょう。
このシーンで服部は阿笠を「じいさん」と連呼するんだけど、52歳だよ!?ワタシとそんなに変わらん…。
⑤『探偵たちの鎮魂歌』を視聴できるサービス
『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』は、以下のサービスで視聴することができます。
各サービスでは、初回に限り無料お試し期間を設けています。
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⑥『探偵たちの鎮魂歌』がひどい理由まとめ
『探偵たちの鎮魂歌』は、劇場版10作目としてオールスターを登場させて制作されましたが、いまいち盛り上がりに欠け、ファンからは不評です。
「ひどい」と言われる理由は以下の5点です。
- 間延びしている
- 緊迫感がない
- 登場人物が不必要に多い
- ツッコミどころがある
- 主人公がカッコ悪い
怪盗キッドが白馬探に変装していた点も分かりにくいですが、注意して観ると、伏線がいくつか張られていることが分かります。
伏線を見逃さないように、もう一回観てみようかな。
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追伸: B'zのエンディングテーマ「ゆるぎないものひとつ」は名曲です。